27年度講座開講にあたって

江戸東京野菜コンシェルジュ協会はこれまでコンシェルジュ育成の為、前身の協議会も含め4年にわたり育成講座を開講してまいりました。5年目に当たります本年は、予てより計画しておりました新宿御苑との連携で講座を実施することになりました。
江戸東京野菜コンシェルジュ入門希望者だけでなく、江戸東京野菜を広く一般の方にも知っていただくため、従来のコンシェルジュ入門講座にかわり『新宿御苑で学ぼう!江戸東京野菜講座』を新宿御苑インフォメーションセンター2階レクチャールームを会場として5月、7月、9月に開講に開講いたします。5月開催の講座につきましては近日中にご案内申し上げます。

新宿御苑は江戸東京野菜のひとつ「内藤トウガラシ」や「内藤カボチャ」の発祥の地であり、明治時代には官営農事試験場「内藤新宿試験場」として近代日本の農園芸において先駆的な役割を果たした歴史があります。
現在では環境庁の所管する国民公園として皆様に愛されています。
日本の農園芸の発祥の地である新宿御苑で伝統野菜や農業園の歴史、伝統食文化への理解を深めていただければ幸いです。

 

 尚、江戸東京野菜について詳しく学びたい方、コンシェルジュの資格取得を目指したい方には11月に総合講座を予定しており、場所、日時等の詳細につきましては別途ご案内申し上げます。

 

27年度の予定

27年度の講座については、3回の入門講座と総合講座、Study&Cafe や講演会など予定しております。5月、7月、9月に入門講座と11月に総合講座の予定です。
詳細につきましては3月末をめどに確定次第ご案内いたします。

江戸東京野菜とは

江戸東京野菜は江戸から東京にいたる歴史の中で、人々の食生活、食文化を支えてきました。
この野菜は固定種といわれるもので、自家採取により今日まで命が引き継がれています。
現在は40種が認定されており、東京の伝統野菜として注目されています。

 

ご挨拶

理事長 納所 二郎

理事長 納所 二郎

 

明けましておめでとうございます。
江戸東京野菜コンシェルジュ育成協議会は2015年元旦より特定非営利活動法人江戸東京野菜コンシェルジュ協会として新たにスタートいたしました。
昨年まで江戸 東京野菜コンシェルジュ育成協議会の推進母体でありました特定非営利法人ミュゼダグリを名称を改め業務を引継ぎ、これからも江戸東京野菜の普及促進に努めて参ります。

江戸東京野菜はタネからタネへと命をつなぐ固定種の伝統野菜であり、江戸から東京へと遷りゆく歴史の中で人々の生活と食文化を支えてきました。
全国各地では現在、このような伝統野菜が注目をされており、その中には江戸東京野菜のタネが親となって地域に根ざした作物もあります。本年はそれらに関わりのある各地域の皆様とも更なる連携を深め、新たな活動を実施して参りたいと思います。

そして江戸東京野菜コンシェルジュの皆様、6年後の東京オリンピック・パラリンピックでは江戸東京野菜による様々な「おもてなし」ができることを夢見て、本年が飛躍の年になりますようご活躍を願っております。

末筆ながら、これまで 江戸東京野菜コンシェルジュ育成協議会の活動にご尽力いただきました各事業体や、多くの皆様に厚く御礼を申し上げるとともに、今後とも更なるご協力、ご支援をお願い申し上げます。

新年にあたり皆様のご多幸とご健勝を願い、新体制スタートのご挨拶とさせていただきます。

2015年 元旦

江戸東京野菜コンシェルジュ協会理事長 納所 二郎

 

「伝統野菜は長老に聞け! 」~小林五郎氏の“ツマモノ”の魅力について~

大好評の”伝統野菜は長老に聞け!“シリーズ。 第4弾は、”ツマモノの魅力”と題し、足立のツマモノ農家の栽培指導を長年された経験のある小林五郎氏を講師に迎えて、8月23日、JA東京南新宿ビルで開催されました。
今回もはやばやと満席になり、43名の方がご参加くださいました。

受付脇のテーブルに採りたてのツマモノと試食用の内藤カボチャの丸焼きを展示。皆さん、さっそくパチリ。
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左から、奥多摩わさび、鮎タデ、アサツキ、紫芽、内藤カボチャ、つる菜、大豆の青梅在来。

 

納所副会長より挨拶、福島氏による司会で開講いたしました。

P8231725-thumbnail2講演前半は小林氏の自己紹介から始まり、足立のツマモノとその生産者とのかかわりをご紹介いただきました。アサツキやワケギとワケネギとの違い。シソの花穂、穂ジソ、紫芽、青芽、大葉に関したお話。 ツルナ、小松菜の高い栄養素。健康な土づくりの為の肥料や病害虫対策など、安心・安全・新鮮なツマモノ生産の為に、多くの経験をされた小林氏ならではの講演が続き、皆さん真剣に受講されていました。

続いて大竹会長より、江戸東京野菜に今年度決定予定の6品目を紹介。 今回試食に使われた内藤カボチャも含まれ、合計40品目となります。

試食・休憩タイム
上原さんより試食用に料理したメニューの紹介。
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奥多摩ワサビご飯
ご飯に鰹節と醤油をかけ、おろしたての奥多摩ワサビを上に添えました。
築地・安達屋の木綿豆腐に紫芽と刻んだアサツキを散らしました。

紫芽のクレープ
クレープを焼くときに紫芽を散らし、サワークリームとスモークサーモンを巻きました。

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紫芽とアサツキの冷奴

 

 

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内藤カボチャの丸焼き
内藤カボチャをクッキングホイルで2重に巻き、オーブンでじっくり焼きました。

*紫芽:足立の宝谷さん
*アサツキ:越谷産
*内藤カボチャ:西東京市の矢ケ崎さん
各自、プレートにとり、席で試食していただきました。

講座後半は、大竹会長の用意したツマモノ生産者のスライドに沿って、はまぼうふう・紅タデ・芽カブ・伝統小松菜の菜花など、繊細な収穫作業や梱包方法も含めてお話しいただきました。
その後質問タイムが設けられ、紫芽や山椒の栽培における問題点の質問や、今後の普及促進などに関する質問が続き、小林氏から解決策や具体例を挙げながら丁寧な回答をしていただきました。
P8231806-thumbnail2福島氏が11月の総合コースの案内をし、納所副会長の挨拶で閉講いたしました。

17時からは場所を新宿美禄亭に移動して懇親会が行われ、小林氏も含め17名のご参加がありました。

ありがとうございました。

大竹先生のブログ~江戸東京野菜通信~
http://edoyasai.sblo.jp/article/102754679.html

NPO法人 江戸東京野菜コンシェルジュ協会

NPO法人 江戸東京野菜コンシェルジュ協会は、東京の伝統野菜である江戸東京野菜の普及とそれによる地域振興を目的とし、都市農業、食育などにかかわる人材育成に取り組んでいます。