3月12日(土)に三鷹の冨澤剛さんの圃場で、これから最盛期を迎えるノラボウ菜の圃場見学、収穫体験と試食会を行いました。
寒い日でしたが20名以上の参加者があり、中には小学生の姿も…。
まずは温かいハウスの中で冨澤剛さんのお話をうかがいました。
都市農家としてのありかた、住宅街のなかでの農業ということで環境に配慮している点、地域のお店とのかかわり、小学校で給食を通した食育、こども食堂への野菜提供などご自身の活動や考えをお話しくださいました。
冨澤さんが栽培している江戸東京野菜は伝統大蔵大根、下山千歳白菜、寺島ナス、内藤トウガラシ、内藤カボチャ、そしてこのノラボウ菜の6種類。ノラボウ菜は五日市の生産者から種を受け継いで自家採種しているものです。
都市農業を守るためにも東京の伝統野菜である江戸東京野菜をこれからも栽培していきたいとのこと。 冨澤さんは三鷹江戸東京野菜研究会を結成していて、毎年この時期には三鷹緑化センターで「のらぼう市」も行われています。
お話をうかがった後は圃場に案内していただき、お待ちかねの収穫体験!
どのように収穫したらよいかコツを教えていただき、皆さん思い思いに収穫を楽しみました。
その場でみずみずしい葉や、太い茎をそのままポリッとかじって「甘~い!」「おいしい!」との歓声が上がっていました。
歩いて数分の伊藤紀幸さん、冨澤昌人さんの圃場にもご案内いただき、そこでもおふたりの生産の方法や鳥害、虫害の対策などのお話をうかがいました。
その後、ハウスに戻って食べ比べと試食会を行いました。
事前に冨澤さんがテーブルや調理道具をご用意くださり、江戸東京野菜コンシェルジュ1期生の真木文絵さんにも準備と調理をお手伝いいただきました。
食べ比べ、料理の説明は当協会理事の上原さん。
まずは蕾、葉、茎の太い部分それぞれをサッと茹でたものを部分別に食べ比べ、味や食感の違いを味わっていただきました。
試食は茹でたものをツナマヨ和えとキムチ風の和え物に。生のノラボウ菜をベーコンと内藤トウガラシでペペロンチーノ風に炒めたものです。
採れたての旬のノラボウ菜をその場でお料理して、味わうという贅沢!
参加者の皆さんにも楽しんでいただけたと思います。
収穫最盛期を迎えたお忙しい時間の中、冨澤さん、お仲間の皆さんありがとうございました。
当日の詳しい様子をコンシェルジュ3期生の田代由紀子さんが記事にしてくださっていますので、ご覧ください。
「野菜ソムリエ」の元気を作るおいしい食卓【27】~江戸東京野菜「ノラボウ菜」圃場見学~
大竹先生のブログもご参照ください。
江戸東京野菜通信「最盛期を迎えた三鷹のノラボウ菜圃場見学と試食会が行われた。」