「八王子の江戸東京野菜~その魅力と地域おこし活動~」が開催されました

ご報告が遅くなりましたが、去る8月22日(土)に江戸東京野菜コンシェルジュの活動をご紹介する新企画講座の第1回目が行われました。

講師は当協会理事であり多磨・八王子江戸東京野菜研究会の代表福島秀史氏。
江戸東京野菜を通して地元八王子の地域おこしに尽力されています。
今回は「八王子の江戸東京野菜~その魅力と地域おこし活動~」として、江戸東京野菜コンシェルジュとしての活動の好例をお話しいただきました。
八王子の伝統野菜である高倉ダイコンのただおひとりの生産者立川太三郎さんとの出会い、高倉ダイコンの生産、干し大根として出荷するまでにはとても手間がかかること。
八王子市川口で栽培されている川口エンドウについても生産者草木弘和のご協力で生産の拡大、飲食店での普及促進に努めていること。
このたび江戸東京野菜に認定された八王子ショウガ(*注)についても、生産者グループの方々とともに栽培の促進、追加認定に向けて努めてきたたことなど、江戸東京野菜コンシェルジュとして八王子との関わりや地域おこしの実例をご紹介いただきました。

当日会場には高倉大根栽培農家の立川太三郎さんをはじめ、川口エンドウ普及プロジェクト代表の高野重春氏、川口エンドウ栽培農家の草木弘和氏 、八王子市産業振興部観光課の島津徳彦主事、JA八王子指導広報部の田中和敏部長、江戸東京野菜を使用する飲食店「けいの家」からは北澤秀彦代表、野村浩司料理長にお越しいただきました。

後半は苑内レストランゆりのきに場所を移し、上原恭子理事による八王子ショウガを使ったお料理を皆さんに召し上がっていただきました。

「八王子ショウガと内藤カボチャの冷たいポタージュ」
内藤カボチャの優しい甘みと八王子ショウガの爽やかな香りを活かした一品です。
味付けは塩のみで牛乳を加えて仕上げました。

「甘酢漬け八王子ショウガのポテトサラダ」
甘酢に漬けた八王子ショウガの食感とピリッとした味わいが引き締める、さっぱりとしたポテトサラダ。

「八王子ショウガとうすかわ丸ナス漬けの刻みあえ」
山形県白鷹町の伝統野菜「うすかわ丸ナス」の塩漬けを刻んで、せん切りにした八王子ショウガで和えたもの。ナスの旨味が引き立ちます。

【食べ比べ】
八王子ショウガの甘酢漬け
ポテトサラダにも使った八王子ショウガの甘酢漬けをそのまま味わっていただきました。

生の八王子ショウガ
辛みがあるので他の料理に影響しないよう、最後に召し上がっていただきました。

ゆりのきの総料理長である伊藤秀雄料理長からもコメントをいただき、早稲田ミョウガと内藤カボチャのピクルスを試食としてご提供いただきました。
各テーブルで皆さん和やかにお話され、交流も深まったようです。
終了後は希望者で八王子「けいの家」さんに場所を移し、交流会が行われました。

(*注)9月24日に八王子ショウガ、滝野川大長ニンジンが追加認定され、江戸東京野菜は42品目になりました。

当日の様子は大竹先生のブログにもありますのでご覧ください。
大竹道茂~江戸東京野菜通信~
http://edoyasai.sblo.jp/article/162185396.html
http://edoyasai.sblo.jp/article/162229806.html