2022年 新年のごあいさつ

明けましておめでとうございます

一昨年に続き昨年も新型コロナ感染症により、多くの国民がマスクを着用し自粛生活を余儀なくされました。
そして日常生活の変化にともない、飲食や流通に関わる皆様にとって多大なる影響がありました。特に、東京オリンピックが無観客開催となり、東京のおもてなし食材として生産を予定していた皆様、流通・飲食店に係わる皆様には、期待を裏切られ残念に思われた方も多いと存じます。

私たち江戸東京野菜コンシェルジュ協会にとっても、急な感染拡大により予定していた講座が中止になるなど、ほとんどの活動を断念せざるを得ませんでした。
幸いなことに、秋には感染者数が減少し、11月末に感染対策をしっかりとった上で「はじめての江戸東京野菜講座」「まるごと体験ツアー」を現地開催することができました。
また、これからの時代に向けた新たなる試みとして、コンシェルジュ資格取得者限定のオンライン講座も実施し、自宅にいながらにして江戸東京野菜の圃場の様子、調理のコツなどを見ていただき、12月に渡戸ファームで行われた恒例の「収穫体験&山分け」では、穏やかな日差しの下で皆様の活き活きとした笑顔に接する貴重な機会となりました。
そして来る2月には2年ぶりとなる「第10期江戸東京野菜コンシェルジュ育成講座総合コース」を開催する予定です。

地域の食文化を今に伝える江戸東京野菜は、貴重な遺伝資源を蓄えた野菜、栽培する季節が限定され野菜本来の味がする野菜、揃いが悪いことで流通に乗らなくなった野菜・・・など色々な側面を持っています。
私たちは持続可能な社会を実現するために、生産者の減少などで埋もれている野菜を復活普及し、次の世代に伝えていくことを、この時代に生きる者の役割として取り組んできました。
近年、SDGs に対する社会的関心の高まっていることから、これからも江戸東京野菜を通して、皆様のキャリアを活かし各界に広く普及する取り組みを行ってまいります。

オミクロン株の感染拡大など、まだしばらくは不安な日々が続きそうですが、コロナ禍が一日も早く終息し講座やイベントで皆様とお会いできる日が来ることを切に願っております。

当協会、江戸東京野菜に関わるすべての皆様のご健康とご活躍をお祈り申し上げて、新年のご挨拶とさせていただきます。

本年もよろしくお願いいたします。